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2009年6月

2009年6月26日 (金)

NO.180号 肉筆浮世絵、障害者の絵、陶芸作品、近隣の花

肉筆浮世絵
 
掲載の資料は昭和49年羽黒洞刊、三越本店での展示カタログより。
 説明文は羽黒洞創立者、肉筆浮世絵収集の故・木村東介

 途中から読まれる方へ。
 浮世絵版画は江戸期より大衆の読み物として、あるときは役者のプロマイド、或いは風景画、または今の週刊誌のように大衆の読み物として著しい発展を続けて来た。
 一方では古紙として大量に輸出された陶磁器の包装材料として海を渡り、欧州の画壇を大きく刺激するに至った。

 版画には肉筆の原画があったが、海外で版画が高く評価されたのに反し肉筆は見捨てられた侭、昭和の初期までその価値が評価されなかった。
 
 その価値を見出し、その収集を始めたのが羽黒洞創立者の木村東介であり、実に推定で2千枚からの収集を成し遂げ、昭和40年代末から大手デパートでの展覧会で販売を開始して大きな反響を呼んだ。

 そのカタログは1cm程の厚さの本として配布されたが、全国10箇所で出されたそれらの本を私は偶然にも収集しており、貴重な本なので羽黒洞の了解を得て、このブログに掲載を始めたのだ。
 掲載の殆どの絵は既にどなたかの所有だが、所有者不明のため一々了解を得ることは不能である。

 原画は色彩豊かだが、その全てをカラーで出版出来ないのは当然である。 これ等の作品が美術品市場に出ているのかどうかは知らないが、概ね良いものは深く蔵されて出て来ないのが通例と思う。
 膨大な収集にも驚くが、80歳の私が何時まで掲載できるか?と思うが先ず生前に完結にはなりそうも無い
。 





 障害者の絵 カーネーション 神代 智永 画伯 あいアイ美l術館提供


杜の鍛冶屋作品  前回同様に柿釉が残念にも生きていない。この釉に混じり物が入っていたようである。
径20.0cm  高3.0cm


同・ 径14.6cm 高5.4cm





同・茶碗
径12.5cm 高7.5cm


近隣の花
①アジサイの一種でしょうか?


②ベゴニア


③ペンタス


④スカビオサ(西洋松虫草)


⑤同・花が皆向こうを向いていて残念。


⑥オキザリス


⑦アンズ熟す。6月中旬熟した実が毎朝庭に落ち始めた。ある日枝をゆすり全ての実をジャムにした。昨年から実りだし今年は昨年の3割増しだった。2年物の木を植えて今年で11歳になる。来年は木が更に伸びて実も多いだろう。


⑧老人達が集まる杉並区悠々館でこの花にめぐりあった。私も老人だ。ネジバナ。


⑨ランタナ この花は何種類か判らない程、咲いているのに出会う事が多い。


⑩まだ蕾と思うが、初めて出会った花。上方に咲いたのが見える。(シソ科の植物。
プレクトランサス'モナ・ラベンダー'か?)


⑪ムラサキシキブは紫の実が秋に見られますのですぐ分かりますが、花を見たのは初めてです。多分ムラサキシキブ?


⑫ビヨウヤナギ(ビオウヤナギ)


⑬キョウチクトウ


⑭ヒオウギズイセン


⑮アジサイ

                                          以上

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2009年6月19日 (金)

NO.179号 肉筆浮世絵、井上萬二作陶展、障害者の絵、教会通りの店、陶芸品、近隣の花

肉筆浮世絵
掲載の資料は昭和49年羽黒洞刊、三越本店での展示カタログより。
 説明文は羽黒洞創立者、肉筆浮世絵収集の故・木村東介

先号の町絵師・宮川一笑は下記の長春の高弟であった。

  宮川長春・観桜図







 宮川長春は狩野派で学び、浮世絵師となった。その為に絵が町絵師と異なっているが、これが狩野派では異端児とされ罵倒され、それで弟子の一笑の殺人事件の発端になったのではあるまいか。



殺人事件で知られた一笑の作品。事件後の事が書かれている。




井上万二白磁展
人間国宝井上先生の白磁展が銀座・和光で開かれています。私と同じ80歳で旺盛な作陶を続けておられます。
展示は6月27日まで、日曜休み、朝10時半ー17時まで。




 
障害者の絵 谷嶋 伸大 画伯 あいアイ美術館提供

蝶がよく観察されて良く描かれていると思いました。緑や赤の部分も平坦ではなく根気良く描かれているのが判ります。そうとう時間をかけた作品でしょう。
下に蟻らしい虫が3匹描かれているのも面白いです。



荻窪教会通りの店 四季彩 陶器類
この前の記事では店内の陶器類がよく撮影できませんでした。
今度撮影のものを掲載します。


 最初目に飛び込んだのが陶器の豆下駄でした。この花緒も焼き物で鮮やかな色彩。縁起物の言われがあるようです。
遊び心をくすぐる趣に感心しました。







杜の鍛冶屋 陶芸作品
白釉織部流し鉢 径14.5cm 高5.0cm
貫入(かんにゅう)が見られます。これは釉の細かいヒビを言います。




近隣の花
①ビヨウヤナギ(ビオウヤナギ)


②サフィニア(ミリオンベル?)


③アオイ(葵) 
黄門様の印籠の紋、即ち徳川家の紋であった。


④ムラサキツユクサ


⑤アナナス


⑥ユリ 
 赤いユリを初めて見ました


⑦ノウゼンカズラ


⑧メドーセージ(サルビア グアラニチカ)


⑨トロロアオイ


⑩ブーゲンビリア

                                以上

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2009年6月14日 (日)

NO.178 号 浮世絵界の大事件、あいアイ美術館提供の障害者の絵、ラベンダー氏の蘭、陶友の作品、杜の鍛冶屋の茶碗、

 浮世絵界の大事件 優れた町絵師の殺人事件 狩野派との抗争

 江戸時代浮世絵版画の普及と共に、版画製作業界は需要拡大に乗り興隆を続けた。多くの優れた絵師が絵の制作に携わり、各派が競いあった。これ等の絵師は町絵師と呼ばれ、一方の幕府や大名の仕事は主に狩野派と呼ばれる古い伝統を維持した絵師の仕事であり、風景画が主体で高い品格と地位を維持していた。

 言い換えれば官と民との二層に絵師が別れていたのだ。
 地位の上では当然狩野派が上で、町絵師は見下されるように見なされていたが、自由奔放な町絵師の作品が後世その地位に関係なく評価されたのが時代の流れとなった。
 狩野派の絵の版画なぞ見たこともないし、狩野派の書いた東海道五十三次の版画なども同様である。民衆は歓呼して浮世絵版画を迎えたと言える。

 貧しい少年が狩野派に入門するのは困難でも、絵さえ上手なら町絵師入門はどの派でも出来たであろう。
 多くの流派が形成されれば、絵を競い、当然摩擦が発生する。
 そしてそれが或る殺人事件へと発展したのだ。
 下の絵は殺人犯の一人の優れた絵師の作品である。事件の全貌と結末は木村東介の解説が絵の下にあるのでご覧ください。





あいアイ美術館提供 障害者の絵
「鯛」青木 正臣 画伯

  私などには思いもつかない鯛の上下の色違い。新たな美の発見のように感じました。この作者には誰も気がつかない優れた感性が与えられていると思いました。
 鯛とは違うと言いたい方のお気持ちはわかりますが、これは写真ではなく芸術品なのです。新しい美の表現がなくては優れた作品とは言えないと思うのです。それは何故ピカソの絵があれほど高く評価されたかを考えてください。


 
  ラベンダー氏の蘭の花
  カトレア(Lc.Irene Finney 'Z-905')

  この方は家庭で蘭を栽培し、その道では知られています。このブログを立ち上げた頃からの常連投稿者です。
  これだけの花を咲かせるには長い忍耐が必要と思います。


 陶友 須藤 雄一郎氏の皿
 80歳を遥かに越えて尚意欲満々。恐れ入ります。いまはアジサイの時期、いとも易々と作画されます。径25cm
 織部、呉須、白釉



 杜の鍛冶屋作品 茶碗
 柿釉を下地に白釉をかけたもの。何故か茶色の柿釉が黒くなったが、理由不明。




                                             以上

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2009年6月 7日 (日)

NO.177号 或る屏風・六曲二双、障害者の絵、陶芸作品、近隣の花

 偶然ある家を訪問したら見事な屏風を見る機会を得た。この屏風は先々代が或る画家に依頼して書いて貰った
ものだと言う。その先祖は明治天皇をいたく尊崇し、神宮外苑の明治記念館の絵を参考した絵を、無名の画家に
依頼して一年余の月日を経て完成させたと言う。
 その画家も生涯これ以上の絵は描けないと漏らしたそうである。
 六曲二双とは、六枚の絵を貼った曲がり屏風を二枚で一セットにしてこれを一双と言い、二双とはその倍をいうから、
曲がり屏風が二セットあるを言う。つまり屏風は四枚。
 はじめの一双は明治天皇に関わるもの、次の一双は山を描いている。
 曲がった屏風を平らにした写真にしているから、本物とはいささか違和感がある。

 上の図
 明治天皇、稲収穫と脱穀を視察の図。奥の輿の中に天皇がおわす。

 下の図
 昭憲皇太后、蚕飼育視察の図
 二枚で一双になる 何れも宮中内。



 山 一双


 川越あいアイ美術館提供の知的障害者の絵
 柿・ 吉元 耕平 画伯  これは素晴らしい作品と思いました。見ていてセザンヌのリンゴの絵を思い出しました。 

陶芸作品・六角多彩文花瓶
最近ブランク気味。良い作品が生まれません。


 多彩花瓶 
 作品を貰って呉れる方に請われるままに大分差し上げました。気に入らなくて捨てたのも結構
あります。
 しかし下の作品は流石に誰も貰い手が無く、割って捨てようと何度も思いました。ところが何故か
愛着が沸き、捨てられません。冗談にエジプトで拾ったと言ったら本気にした人がいました。



近隣の花
①カシワバアジサイ 花が重く傾いている。名の由来は葉が柏の葉に似ていた為。


②同 これは垂れ下がり


③ブルーサルビア


④カンパニュラ


⑤幾星霜 トウカエデ 青梅街道の杉並公会堂前の街路樹。大きくなりすぎ毎年秋に枝をを切る。


⑥マリ-ゴールド 上の木の下に咲いていた。


⑦クジャクサボテン


⑧ユリ


⑨アルストロメリア の一種?


⑩アジサイ


⑪同


⑫同、赤い花は ランタナ





⑭サツキ これほど密に咲くのも珍しい


⑮エンゼル トランペット


                                            以上

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2009年6月 5日 (金)

NO.176 肉筆浮世絵、障害者の絵、近隣の花

  掲載の資料は昭和49年羽黒洞刊、三越本店での展示カタログより。
 説明文は羽黒洞創立者、肉筆浮世絵収集の故・木村東介。

 
肉筆浮世絵
 
 今まで見てきた肉筆浮世絵は遊郭(ゆうかく)の美人ばかり、しかしここで初めて風景画が出てきました。皆さんが今まで見た浮世絵は東海道53継ぎの風景画など真面目なものばかりだったのではないだろうか。

 江戸時代に描かれた掲載の絵は現代の映画スターのプロマイドのようなもので、この版画は大層な量が製作がされて全国に散らばったと推定され、出版業が今の週刊誌のごとく隆盛だったのではないだろうか。

 その肉筆画を何故大量に集めることが出来たのか?私は不思議であった。
 ブログを続けているうちにその謎が解けて来たような気がしてきた。美人だからと言っても遊女だからその絵を掛け軸にして床の間の飾ることは無かっただろうし、肉筆だから捨てられることもなく、永い間に大量のストックが国内に温存されたのだ。
 一方で版画は古新聞のように捨てられる運命になった。

 戦前までは遊女の絵を買いたいという人が居なかった。
 時代が変わり,誰も気ずかないこれ等に肉筆画の美術的価値を逸早く発見したのが木村東介であった。
 彼の存在なくして現在の隆盛を語ることは出来ない。しかも日本独自の芸術文化をこんなにも沢山を集める事も誰も出来なかっただろうと思う。これを成し遂げた偉材に感謝しなくてはならない。




上の絵の説明                下の絵の説明


 英一蝶は はなぶさ いっちょう と読む。上の絵のような出来事は昭和始めまであったとされる。
私の聞いた例では陸軍幼年学校の生徒が帽子を取られ、追うところを憲兵に発見され退学処分
を受ける身になった気の毒な事件を聞いたことがある。当時の陸幼は国内随一の難しい学校であった。

あいアイ美術館提供の知的障害者の絵
第二第三の山下清の出現を期待して。障害者にこんな才能が授けられたことに驚く。

川越 田中屋住宅 青木正臣 画伯


近隣の花
①紫はパンジー白はアリッサム。


②アジサイ


③同


④アジサイ


⑤同


⑥南天の蕾、真っ赤な実になる。


⑦モッコウバラ


⑧、荻窪教会通り。ロゼの店。ROSE バラのフランス読みだそうです。
ご主人がバラ好きで屋上に沢山のバラが下から見ると片鱗が伺える。店はご覧のように美しい。左端のアジサイを次に掲載。


⑨アジサイ。風変わりのアジサイで珍しく思わずカメラを向けた。


⑩同拡大


 ⑪榛名屋 
荻窪教会通り
 
近辺で知られた繁盛店。私宅でも毎週のように何かを買いに行く。出掛けて遅く帰るときなど夕食用に安く
誠に便利。大きな店ではないが美味しいのだ。その店先に下の花が飾ってあった。撮影の了解を得てパチリ。
美しい花でツツジと思ったが違うそうで、
アルストロメリア。南米原産ユリ科。

⑫榛名屋店先 嘗てテレビで紹介された事があった。


⑬ 
四季彩 荻窪教会通りに新しい綺麗な店がオープンした。その店頭にこの花が置いてあり、注目を集めた。
店は有田や九谷などの焼き物店で、塗り箸なども置いていた。
 花は エラチオールベコニア でこれも売り物だった。花に釣られて中に入って感心した。非常に沢山の高価な焼き物が並んでいたのだ。店主は若く客が3人いた。焼き物好きの私にはこたえられない物ばかり、若い店主が気軽に話をして呉れたのが嬉しかった。
 はじめに店を見たときに入りにくい印象を受けたので、毎日前を通りなが入らなかったのだが、印象がよくて時々入らねばと思った。見る価値のある店である。
 時代は大規模デパートの衰退期に入り、専門店の時代ではないだろうか


⑭上記拡大


⑮店名
 四季彩 入り口の立て看板


                   以上

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